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愛を学ぶことは…

 娘さんが黒人の男性と結婚することに反対している奥様がいました。 その奥さんには、お孫さんをベビーカーに乗せて近所を散歩するという夢がありました。だから、その散歩中にベビーカーの中の赤ちゃんが肌の色が違うと「そのたびに説明をしている自分がイヤなの」と、自分の理想とするイメージから離れる未来が受け入れられないと… 自分の理想とかけ離れた未来に、幸せはないと思っていたのです。 でも、奥さんの反対を押し退けて、娘さんは愛する違う国の男性と結婚したのです。 それから十数年の歳月が流れました。 そして、今は結婚に反対していたことを後悔しているようです。なぜなら、その肌の色の違う、お孫さんが一番カワイイと語ってくれました。どの孫よりも、その奥さまに優しく「お婆ちゃん、大丈夫?荷物持つよ」といつも心配してくれるのだそうです。 その肌の色の違うお孫さんは、運動会ではDNAのなせる技か、何の競技に対しても優秀な成績で、奥さんは我を忘れて叫んでいるそうです。「ガンバレー!」と、私は孫が自慢なのだと… そう!自分の理想とかけ離れた日々の中に、幸せはいっぱい隠れていたのです。 愛を学ぶことは、今まで、自分が愛していなかったことを知ることかもしれません。 人は自分の価値観にそうような誰かを愛します。 自分の望む理想の人生を歩いている子ども。そう、自分にとって良い子を求めます。 自分の思い通りになる恋人を求めます。だから、思うようにならない相手を責めるのです。 でも、人は誰かの思うようにならない存在です。 相手には相手の思いがあり、それぞれに自分の世界で生きています。 自分の思うようになれば愛する。ならないなら愛さないというのは、自分の理想や、自分の価値観を愛しているのかもしれません。 あなたは、その人そのものを愛していますか? その変われない、そのままの相手を愛していますか? その人が、そう生きねばならなかった人生を愛していますか? その人の細胞のすべてを愛していますか? 「変わることを変わる勇気を 変われないことを、受け入れる心の平穏を そして、この世の中には、変われることと、変われないことを、見分ける叡智を与えたまえ」

   <神学者ニーバ>

世界の人が、変われることと、変われないことを、受け入れて、文化の違いを乗り越えて、愛しあうことができれば、僕たちの地球は、愛の星として生まれ変われることができるのです。

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日本メンタルヘルス協会:衛藤信之のつぶやき

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