喪を開ける戦い!
- Bunnyz Web Design
- 2011年3月22日
- 読了時間: 4分
今、日本全体が喪に服している状態です。街は全体的に薄暗く、経済活動は心理的な爪跡のために通常の業務ができない状態が続いています。今回の被害総額は10兆円~15兆円と言われています。GDP(国内総生産)の3%以上になると••••ただ、僕が何よりも心配するのは、このまま日本経済が、全体が「喪に服して」消費が冷え込むと、日本経済が原発のようにメルトダウンを起こしてしまいます。その日本全体の経済の損失額は被災損失額をすぐに追い抜いてしまうのです。その日本全体の損失額は被災者に向けた善意の義援金を軽く吹き飛ばしてしまう金額になります。経済が冷え込むことは、すなわち国家予算を被災者に回せないという、後日の災いをもたら元凶なのです。それをマスコミは誰も叫ばないでいます。そして、日本全体で「喪に服する」ことが最高の美徳のような特別番組で視聴率を稼ごうとする。喪に服することは大切だと思います。でも、国家が全体が元気がなく喪に服すと日本全体がダメになります。昔から、「喪に服する」のは、血縁関係の近親者だと言われます。そうしなければ村の機能は停滞し、畑も稲もできないからです。それは、すなわち後の村全体に厄難をもたらすからです。ですから、一般の人は、復興を祈りながら、日常の生活を立て直し、目の前の自分のポジションをしっかり死守することが大切です。誤解を恐れずに言うならば、今まで僕たちが笑って過ごした日常の中にも世界中では悲惨な出来事が起こっていました。どこまでも隣人の悲しみを喪に服するなら、僕たちは年中、喪中になるのです。「いや~、それは世界のことで、日本ではないから関係ない」となると、昔、あるグループが歌った「乗客に日本人はいませんでした」「いませんでした」僕は何を思えばいいんだろう こんな夜は 君に逢いたくて 逢いたくて••••の歌詞を思い出します。被災者の為にも、企業も公的な機関も日本社会再生のために、すぐに日常回復に全力を注がねならないと思います。現在、企業もテレビで自粛規制でコマーシャルを控えているのでしょうね。毎日、公共広告機構のCMが流れます。ステキなものが多いのだけど•••刺激鈍麻の法則でイライラする人が増えるのも理解できます。僕が少し大衆社会から身をひいて心理学の側面から考えて心配しているのは、この日本の「右にならえ」の集団心理です。この自他分離のない国家的な集団心理は、昔、プロパガンダ(大衆操作)で日本を戦争へと向かわせました。そして、戦争の愚かさ無謀さに気づいて戦争に異義を唱える少数の人々を村から追いやり、牢獄に閉じ込め、あの恐ろしい軍国主義に突入させたのも事実です。今回のように復興にたいして、一致団結は素晴らしいのです。僕も異義申し立てはしません。それに僕も人一倍正義感が強いし、義理人情を旨とする人間です。ただ、その集団心理の裏側にある日本人の「右ならえ」に迎合する集団メカニズムに、僕は心理カウンセラーとして、少し不安をおぼえています。まるで笑うこと、歌うことも罪悪感と感じるムードに••••今回は日曜日に予定どおり大阪の日本メンタルヘルス協会の心理カウンセラーの修了式を粛々と行いました。東日本大震災の被災者に向けて「黙とう!」から始まり、
< br>
Comments