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ダブルバインド

 昨日は、東京の研究15期生が中心になり他の期生も少し参加した新年会でした。多くの参加者から「衛藤先生ブログ見ています。先生っ、休んでますか?ムリしてはダメですよ。でも、毎日すごく楽しみにしています!」と声をかけられました。僕は「ハハハハ••••
あせる
ありがとう」ついつい相手の言葉に影響されて、どこかで期待に応えようとする虫がさわぐ。犬に「おいで!こっちにおいで!」と呼びながら、バットをかまえて「来ると叩くぞ!」と脅すフリをすると、気をつかう犬ほど、頭を下げながら、逃げることもせず、へっぴり腰ですり寄ろうとします。まったく逆に、人に「おいで!」と呼ばれても、その呼びかけを無視して、バットを恐れ、すたこらサッサと逃出す犬は、まったく人に気をつかわないのでノイローゼになりにくいという実験データがあります。この場合に、犬に「おいで」という「言葉」と「来るな」という「行動」の相反したメッセージが加わっています。犬の中にも「行かねばならない」という気持ちと「バットが怖くて逃げ出したい」と、相反した葛藤(ストレス)が起こります。「言う」ことと「行動」が違うメッセージが同時に入ると、人間は複雑な気分になります。これを「ダブルバインド」と呼びます。グレゴリー・ベイトソンは、情緒不安定な人を調べると、幼少期に親が「ダブルバインド」な教育をしているケースが多いと指摘しました。「あなたの、好きにしなさい!」と子供に言いながら、好きに子供がすると、にらみつける親がいます。「ウソは良くない!」と言いながら、「これを、いくらで買ったかは、お父さんには内緒にしようね」と言えば、子供は「言葉」よりも「行動」に支配され、ウソを平気でつく子供に育ちます。「いつもなんでも聞きに来い!」と上司が言っていても、聞きに行くたびに、上司が不機嫌だと、部下は上司の「行動・態度」を気にして聞きに行けなくなります。これらが「ダブルバインド」なのです。先に書いた、気をつかう人ほど、嫌われたくないので、相手に気をつかって「期待に応えねば」と自分にムリをします。そして、相手の期待に応え続けようとする心のシステムが、自分の本音(心)を抑えつけてノイローゼをつくります。ですから、「The best」(完璧に)ではなくて、「My best」(自分のやれる範囲)で、自分らしく楽しむことが大切なのです。だから、僕もムリしないでブログを投稿しますね。「ブログを書かねばならない
あせる
」となると書くことが楽しくなくなり、好きだったブログがキライになります。エクササイズも「毎日やらねばならない
あせる
」ではなく、思い出した時に少し運動をする人がエクササイズが長続きします。だから、何ごともムリしてはダメです。サボることも楽しむのです。なにより、今日は320名の東京校基礎の修了式が目黒雅叙園であるのですから•••••••と、言いながらこの時間に投稿している僕の行動がダブルバインドじゃ、ないかって⁈確かに•••あ、あ~自分が恐い
ガーン
あせる

日本メンタルヘルス協会:衛藤信之のつぶやき

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