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まだらな僕たち。

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 オール or ナッシングの人は、すこしの人生のシミが許せない。だから、自分の中にあるダメさ(人生のシミ)にクローズアップしてしまう。すこしの自分の失敗(落ち度)に集中してしまう。そのため、相手に対しても完璧を求める。すべてが完璧でないと楽しめない人になる。そして、周囲の失敗にも意識を集中してしまうから、いつもイライラが付きまとう。

 だから、精神的にも調子が良い時と、悪い時の起伏が激しい。カウンセリングは、グレーの時期を漂うことが多い。クライエントにカウンセラーは「ハッキリしろ‼」と問い詰めない。なぜなら、悩んでいる人は、前にも書いたが失敗の結果を考えて決められない人が多いから。人生はグレーの瞬間が多い。人生は不確定要素(グレー)にあふれている。学校に合格するか、不合格になるかはわからない。就職できるか、就職できないか決まらない。病気が治るか、悪くなるかわからない。結婚できるか、できないかもわからない。子供ができるか、できないかすら保証はない。たとえ、子供ができても、子供が良い子に育つか、非行に走るかわからない。さらに、人生は成功するか、泣かず飛ばずかもわからないし、たとえ成功したとしても永遠に、その成功が持続するかどうかすら、わからないのだから。これら、すべて人生はカオス(混沌)の時期のほうが長いのです。


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 誰も、人生の確証をもって進める人はいない。人生はグレーの時期が多い。それに耐えられない弱い精神の持ち主は、ビルト and クラッシャー、人間関係は作るか、壊すかの二者択一です。グレーの時期や、グレーの関係に耐えられないからイラ立つ人は、100か0のAll or nothingの人なのでしょう。でも、その不安定に耐えてこそ、学べる人生もあるのです。早く芽を出せ、芽を出せ。出さないとちょん切るぞ。カニのような人生です。結果はすぐに出ないことが多い。だからビルト or クラッシャーの人は待てないから結果が出る前に投げ出すか、壊す。結果がでないグレーに耐えられないのです。そのため、すぐに他に向く、別の方向に道を変える。よって、人生の果実に出会えないことになる。作るか、壊すか。美しいか、醜いか。恋が終わった時、好きだった人の悪口を言う人に出会っても、僕はその人に寂しさを感じる。共感して話は聞くが、心がなぜか共感できない。憎しみで話をする人に哀れさを見てしまう。なぜなら、楽しかった時期もあるはず。だから、恋が始まった。ステキな思い出の白も、黒一色に塗る人なんだなぁーと。もちろん、そうすることでしか忘れられない恋もあるでしょう。でも、それくらいの激しい恋心に出会ったこともステキなことだと思う。だから、時期がくれば白は白にしてあげたらと思う。親を悪くいう人も、優しいところもあったはずなのに、すべてを真っ黒に塗る人なのかもしれない。それは、自分をさらに悲しくするだけなのです。人生も楽しかった時期もあるだろうに「生まれて来なければよかった」と言う人は、人生を真っ黒に塗ってしまうタイプの人です。人生は白か黒かの単純ではないでしょう。恋だって、仕事だって、人生だって。なにより、僕たちの地球は混沌の星々の超新星爆発と偶然の中から生まれて来たのです。

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 人との出会いも偶然、恋する人に出逢うのも偶然。偶然の中にこそ、必然は宿るようです。なんでも、白か黒にして、神経質に真っ黒にして楽しかった思い出まで黒にすると人生は損した気にもなるよね。グレーのマダラを楽しもう。黒もあれば、白もあったと笑える人に、幸福の女神は微笑むような気がする。


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 好きだった時間、場所、笑い声も、すべて真っ黒に塗ることは自分の人生の思い出までも真っ黒にしてしまうから •••••僕は今の僕が好き。だから、悲しい思い出も、やっぱり純白とまではいかなくても白にしたいなぁ。

日本メンタルヘルス協会:衛藤信之のつぶやき

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