「愛」と「恋」のちがい

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2010年11月29日
読了時間: 3分

今年の紅葉は、とても綺麗です。紅葉を見ると、日本人に生まれてよかったと思います。もちろん、世界中に紅葉はありますが••••桜見にしても、紅葉狩りにしても、その四季の移ろいを和歌にたくせる大和魂が好きなのです。「裏を見せ　表を見せて　散る紅葉」４０歳年下の良寛を、師と慕い献身的な看護をした貞心尼に、自分の作ではないけれど、「今の思い」と語った言葉です。

相手に、すべてをさらけ出せる。それは、

愛

かもしれません。

恋

は下に心があるから

下心

、

愛

は真ん中に心があるから

真心

と言われます。確かに、相手の良いところに惹かれるのが恋であり、だから、相手の弱さや等身大の姿を知って終わるのが、恋の儚さかもしれません。相手の弱さや、裏の暗闇を知ってもなお、愛せるのが愛なのかもしれませんね。相手がシワシワにヨボヨボになっても愛せるのが愛なのです。だから、愛には家族愛、友愛、師弟愛、博愛と変幻自在です。恋は、それ程のバリエーションがありません。でも、どちらが良いか悪いか、どちらが高貴と言えるものではありません。なぜなら、恋は「燃えるような」と言うように激しく勢いもあります。だから、それが燃え上がると恋人のために命も惜しくないと危険なこともやってのけます。ロミオとジュリエットのように相手の死を知って、自分も追いかける勢いもあります。それが、逆になると恋人を自分だけのものにするために、殺人事件も起こります。それは、この「燃えるような恋」の恐ろしい側面です。愛は相手の死を知っても、生き続ける必要があると信じ、あえて死に向かうのを留まることもあります。また、相手の幸せのために、自分が身をひいて、相手の幸せをただ祈ることもあるのです。

愛は、自分（エゴ）を超えます。

ですから、人生を愛することも、ステキな出来事、楽しい思い出だけを必要とするなら、それは、人生に恋しているのかもしれません。人生を愛するとは「裏も、表も」まるごと愛せることですね。

哀しい別れ、傷ついた思い出も、すべて、愛しく思えた時に、良寛の裏も見せ、表も見せのレベル

に達するのかもしれません•••この「愛」ですべてを見れば、いろいろ応用できます。

あなたは子供を愛していますか？

成績の悪い子、スポーツ能力のない子、音楽的才能がない子供を•••成績の良い子供しか愛せないのなら、それは、子供が自分に与えてくれる側面しか愛せないのですね。それは、子供の表しか愛せないのかも•••

あなたはカレシの何を愛していますか？

自分をいつも優先してくれる、自分のワガママを許してくれる。それは、良かった⁉でも、それがなくなると終わるの？••••君は、何を愛してたのかなぁ。カレシのカノジョの••••そう•••

少し考えてみるといいね。

冬

は夜長だから••••••